十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

焼肉南大門と畜産農家が食育イベント 命と食つなぐ 26、27日に

「命について考えるきっかけを提供したい」と意気込む(右から)岡田社長、遠藤さん、岡田美佳さん

 帯広市内の「JUICY DISH(ジューシーディッシュ)焼肉南大門」(西3南19)を運営する南大門(帯広市、岡田佳奈社長)は26、27の両日、士幌町の「えんどう畜産」(遠藤良平代表)の獣医師遠藤恭子さんとコラボした食育イベントを同店で開催する。命と食をつなぐイベントとして、岡田社長は「食の大切さをリアルに伝えたい。(夏休みの)自由研究としても活用してもらえたら」としている。

 同農場は、生後8カ月まで子牛を育てて売る素牛(もとうし)農場。遠藤さんによると、けがなどで販売ルートから外れた子牛は殺処分の対象だったというが、「工夫して価値付けすれば食べられるのでは」と考え、4年前から特に思い入れの強い和牛を「愛され和牛」として肥育。ただの“食材”ではなく“命そのもの”として肥育し、その牛の一生涯や生産現場を動画や絵本で伝えることで、食や命の大切さを発信している。

 同社は2月ごろから同農場のその思いに共感し、店で「愛され和牛」を提供。岡田社長は「飲食店は食材となる命と消費者の“つなぎ手”として生産者の思いを発信したい」と、コラボイベントを企画した。運営にはクナウパブリッシング(帯広)スロウ編集部の猿渡亜美次長も携わる。

 イベントでは遠藤さんによる食育講習、同社料理長の岡田美佳さんが肉をさばく場面の見学、最後には「愛され和牛」も含む焼き肉メニューが提供される。遠藤さんは「育てる人・つくる人・食べる人のそれぞれの思いや物語を感じてもらいたい。『いただきます』の感覚が少しでも変わるとうれしい」と話している。

 時間は午前11時~午後2時。2人一組または3~4人一組での参加で、定員は各日50人。チケットは大人5500円、子ども(4歳~小学生)2500円。7月19日までに同店(0155・25・0391)で予約し、チケット購入が必要。参加者には遠藤さんが制作した絵本1冊をプレゼントする。(廣田佳那)

更新情報

歴舟川の自然楽しむ 大樹すてっぷ川あそび

紙面イメージ

紙面イメージ

7.26(土)の紙面

ダウンロード一括(81MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2025年7月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME