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リハビリの知見一冊に 十勝リハビリテーションセンターが病棟開設25年の節目に実用書

書籍を手にする白坂院長(左から2人目)と阿部部長(同3人目)らリハビリテーション部の職員

 社会医療法人北斗の十勝リハビリテーションセンター(帯広市稲田町基線2、白坂智英院長)は、リハビリテーション専門職に向けた書籍「回復期リハビリテーション介入クイックリファレンス」(メディカル・ケア・サービス)を刊行した。白坂院長(56)は「現場で迷ったら開いて、対応の羅針盤にしてほしい」と話している。(高井翔太)

 同法人の回復期リハビリテーション病棟は開設25年目。節目を迎えるに当たり、白坂院長が、これまで蓄積してきた臨床知見と実践ノウハウを新人や若手セラピストに還元しようと、1年半ほど前に企画した。6月19日に発刊した。

 北海道大学病院リハビリテーション科の向野雅彦教授に監修を依頼し、同センターの医師や作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、公認心理士を中心に30人ほどが分担して執筆した。回復期リハビリテーション病棟における入院から退院までのプロセスを体系的に整理し、職種間の連携の視点を取り入れ構成。実践例を多数収録し、臨床教育や実践指導、施設内研修などへの活用も想定して編集した。

 リハビリテーション部の阿部正之部長(57)は「患者の障害像や能力に焦点を当て、どうアプローチすれば良いか解説している。家族を含めたアプローチでどう在宅に移行できるかや、介護保険への連結も書かれている」と説明する。

 同病床は50床で始まり、現在は206床を有する。「回復期の病床数は当院が道内で一番多い。地方の病院が全国に向けてテキストを発行できたのは、十勝に住む人にとっても励みになると思う」と語った。

 B6判のオールカラーで全392ページ。4400円。

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