更別ポピーマートの経営トップが若返り 14年間代表務めた若園さんは退任
【更別】更別村上更別地区でスーパー「ポピーマート」を運営する一般社団法人オアシスはトップが交代、14年間代表理事を務めた若園榮一さん(75)が退任し、後任に酪農家の家常直輝さん(61)を選任した。住民主導のスーパーとして20年が経過したのを機に若返りを図り、5月末の理事会で承認された。店を軌道に乗せた若園さんからバトンを託された家常さんは、店舗運営のさらなる充実に意欲を見せている。(近藤周)
オアシスは2004年、旧Aコープ上更別店の店舗を引き継ぎ、地域協働のスーパーを運営するために発足。地域内でスーパーが不在になることから上更別活性化協議会が協力し、地域住民が出資金を拠出した。
若園さんは発足当時からポピーマートの運営に関与。初期の厳しい経営環境を体制改善で乗り切り、同店は昨年20周年の節目を迎えた。20年を契機に共に店を支えた前店長の辻本一彦さん(72)が勇退、若園さんも「世代交代の節目」とし代表理事を退くことを決意した。
若園さんは「地域や上更別活性化協議会の協力、辻本さんの存在、村やJAの支援など、何か一つでも欠けていたら20年は続かなかった」と振り返る。
上更別活性化協議会の今村敏幸会長(69)は、「一番大変だった時期を乗り越えた功労者として(若園さんには)ご苦労さまと伝えたい」と感謝。家常さんら新体制には「失敗してもいいのでチャレンジを」と期待を寄せる。
家常さんは、10年余りオアシスの理事としてポピーマートの運営に携わってきた。「店舗は20年が経過し地域に必要な存在になった。地域の『第二の冷蔵庫』として気軽に来てもらえる店を目指したい」と張り切っている。