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食品事業者の小ロットOEM事業を支援 貿易コンサルTTSが注文サイト開設

「こだわり十勝食材で商品づくりを後押し」と笑顔で話す橘社長

 貿易実務やコンサルティング業務などを手掛ける「TTS」(帯広市)の橘聡美社長が、十勝産原材料を使ったOEM(相手先ブランド名製造)を支援するプラットフォームを立ち上げた。OEMに小ロットから対応する管内食品事業者と利用者をサイトを介してつなぐ。十勝の企業と長年関わってきた経験を生かし、ほぼ手弁当での事業展開。「潜在的需要はかなりあると思う。マッチング支援をすることで、十勝経済に貢献したい」と話している。(佐藤いづみ)

 橘社長は帯広市生まれ。帯広柏葉高、慶応大卒。輸出入手続きの専門家「通関士」などの資格を持つ。ジェトロ帯広相談窓口アドバイザーや帯広信用金庫勤務などを経て、2018年にTTSを設立。帯信金と業務提携し、企業の海外展開などを支援している。

 橘社長は「同じオリジナル品なら良質な十勝産商品を望む声が多く、それに応えられる食関連事業者も十勝には多い」と強調。「中小・小規模の場合、販売が保証されるOEMは有効だが、自社だけでは発信に限界がある。まとめて手軽に発信する場をつくろうと思った」と、事業化の動機を説明する。

 サイトは3月中旬に同社ホームページ内に開設した。小ロットのOEM対応が可能な事業者が登録し、それを見た利用者が発注する仕組み。発注パータンは特注品、既存商品のパッケージ替えや原材料指定がある。

 現時点で野菜の倍煎茶などの「珈琲専科ヨシダ」、大豆グラノーラなどの「晴cafe」、豆腐プリンなどの「中田食品」(以上帯広市)、ユリ根コロッケなどの「木川商店」(幕別町)が登録。利用者からの問い合わせもあるという。

 仲介料は契約価格の2、3%。橘社長は「結婚式の引き出物や企業の記念品、イベント用など気軽に利用してほしい」と話している。登録事業者も募集している。問い合わせはTTS(0155・22・1444)へ。

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