中島みゆき展 来場者1万5000人突破 来月1日閉幕へ
帯広市内の道立帯広美術館(緑ケ丘2)で4月5日に始まった「中島みゆき展『時代』2025めぐるめぐるよ時代は巡るsupported byオカモトグループ」は6月1日、閉幕を迎える。最終盤まで中島さんのファンらが会場に足を運び、29日には来場者1万5000人に達した。(菊地正人)
同展は札幌テレビ放送(STV)、同美術館、十勝毎日新聞社、同展帯広展実行委員会の主催、角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人角川文化振興財団)の企画。道内では初開催。
デビューから現在に至るまでの中島さんの活動を紹介する「みゆきストリート」や、歌詞やクリエイターの思いなどで構成された「言葉の森」など、中島さんの世界観に浸れる内容。展覧会を見て感じたことを付箋に記入し貼り付ける「進化樹」にも、多くのメッセージが寄せられている。
中島みゆき世代の来場者が中心だが、若い家族連れの来場者も見られる。グッズの売れ行きは好調で、限定50個のポータブルレコードプレーヤー(3万3000円)は20日に完売した。
また、29日には午前11時から、同美術館で来場1万5000人達成の記念セレモニーも行われた。今回節目となったのは帯広市の平井一郎さん(68)と理恵さん(58)夫婦で、閉幕が目前に迫る中、きょう行かなければ都合がつかなかったため駆け込みで訪れたという。2人には、野上義秀館長から記念のトートバッグやポーチなどが贈られた。
一郎さんは「これほど多くの人が来場したということは中島さんの良さが人々に伝わっているということ」、理恵さんは「学生時代から聴いている地元出身の中島さん。節目に来られてうれしい」と喜んだ。
野上館長は「道内を中心に、遠方からも来場いただいており、大変うれしい。最終日まで一人でも多くの方にご来場いただきたい」とPRする。
同展は一般1800円、高校・大学生1100円、中学生800円、小学生以下無料。午前9時半~午後5時(最終入場午後4時半)。