共通ポスターで小麦を全国に発信 ヤマチュウがプロジェクト
【音更】農産物卸の山本忠信商店(音更町、山本英明社長)は、北海道・十勝産の小麦を発信し、観光振興につなげる「未来をかけるプロジェクト」を開始した。若い男女のカップルを主人公に小麦の風景を前面に出したポスターを制作、プロジェクトに賛同する企業・団体に配布して店舗などに張り出してもらう。同社は「小麦の魅力を全国に届けたい」とし、参加企業を募っている。
小麦農家を目指す佐藤翔(かける)と、彼に共感を寄せるパティシエの吉田未来(みく)が主人公。ポスターは収穫間近の黄金色に輝く小麦畑と、畑を眺める翔と未来の背中姿で構成している。
山本マサヒコ専務を中心に企画し、図柄やキャラクターデザインはプロコム北海道(帯広市)が担当した。2人の成長(結婚、出産など)に合わせて図柄は変更する予定で、四季折々の小麦の風景を織り込む。2人のエピソードも随時、専用サイトに掲載する予定だ。
香川県小豆島が、地元が舞台になった映画のオマージュポスターを制作し、観光振興につなげた例を参考にした。プロジェクトの賛同企業にはポスターを配布するほか、山本忠信商店の専用サイトで紹介、プレゼントキャンペーンも交えて集客を促す。
担当する同社総務部の手取由季さんは「ポスターの絵を見て『この風景がある十勝に来てみたい』と感じてもらえたら。観光客の誘致が目的の一つなので、十勝に限らず札幌や本州の企業、団体にも賛同の輪を広げたい」と話している。
29日から5月30日までプロジェクトと連動し、パンケーキミックスやパスタが当たるキャンペーンを行う。プロジェクトの概要、参加申し込み、キャンペーンの概要は専用サイトで。(能勢雄太郎)