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世界目指す仲間求む 車いすカーリング 帯広協会が14日に体験会

体験会をPRする(前列左から)鈴木さん、土屋さん、(後列左から)橋本会長、川平コーチ

 昨年の北海道車いすカーリング選手権で2位に輝き、日本選手権にも出場した帯広協会チームが、メンバー不足により存続の危機に陥っている。「本気なら必ず世界に行ける」という車いすカーリング人口の増加を目指し、14日に体験会を実施する。(柳田輝)

 車いすカーリング競技は、基本的に男女4人で混合チームを編成する。必要な道具は「キュー」と呼ばれるストーンを投げる棒のみのため、競技開始へのハードルが低い。ブラシでスイープすることもないため、性別や年齢も問わず同じ条件で競技でき、世界的に高齢選手が活躍している。

実力ある2選手 メンバー足りず
 十勝では数年前まで2チームで競い合ってきたが、高齢化や体調不良で引退が相次ぎ、2023年からは鈴木秀則さん(46)と土屋知子さん(53)の2選手だけになっていた。昨年は札幌の選手を迎えて大会に出場したが、その選手が今季から北見のチームに合流したため、5月の日本選手権への出場はかなわなかった。

 鈴木さんは過去に2度日本代表を経験、土屋さんと23年に挑んだダブルス日本代表選考会で3位になるなど実力がある2人だけに、協会員からは落胆の声が漏れる。

 北海道車いすカーリング協会の橋本孝広会長(音更)によると、「帯広だけでなく全道的に高齢化で選手が減っている」。道内のチームが今季から3チームに減少し、昨年まで実施していた北海道選手権が今年は開催されず、初戦が日本選手権という状況だ。

 北見協会が世界大会の常連となっているが、帯広協会の川平操子コーチは「経験の差はあるが、勝てない相手ではない。本気で続けたら必ず世界の舞台に立てるのが車いすカーリング」と力を込める。北見に一歩及ばない状況を、「切磋琢磨(せっさたくま)できるライバルがいないことが一因」とみており競技人口の増加を願う。

 体験会は14日午後7時から帯広市内のカールプレックスおびひろ(清流東2)で開かれる。車いすで生活する人が対象で、費用は主催する帯広カーリング協会が負担する。1時間程度の体験で、川平コーチは「気軽に参加を」と呼びかける。希望者はメール(obi.curling@gmail.com)へ。


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