座って尿漏れ改善、道東初の機器導入 帯広泌尿器科
帯広泌尿器科(帯広市西21南5、小谷典之院長)は、30分間座るだけで尿漏れなどの改善を促す治療機器を、道東で初めて導入した。道内でも3番目。鈴木一弘副院長(54)は「従来の治療で満足な改善が得られない方や、薬の服用を休みたい方はご相談を」と呼び掛けている。
失禁や頻尿、尿が出にくいなどの下部尿路機能障害の原因には、尿をためる機能の低下やぼうこうが意図せず収縮する過活動ぼうこうなどがあるという。
これまでは、骨盤底筋体操や薬を使った治療を中心に、手術も行ってきた。しかし、十分な時間が確保できず体操が続かないといった声があった。また薬では効果が限定的な人もいたり、手術は体の負担が大きかったりといった難点があった。
そこで、新たな機器の導入を検討した。導入したのは「スターフォーマー・インティマウェーブ」(フォトナ)で、磁気刺激により骨盤底筋を強化し、腰背部の神経の働きを正常化して治療するスロベニアの機器だ。体への負担が少なく、国内で導入が進んでいることも踏まえ採用した。翌日筋肉痛になることがあるが、治療中はほとんど痛みを感じないという。
1回20~30分の治療を週2回4週間が基本で、7万400円。自由診療のため保険適用外。ペースメーカーや除細動器を使う患者は受けられない。
問い合わせは同院(0155・38・2000)へ。(高井翔太)
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