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学校給食調理一筋24年の田村さん 富村牛小児童が感謝の花束

田村さん(前列中央)と写真に納まる児童・生徒

 【新得】24年間の長きにわたり新得町富村牛小中学校(平川正規校長、児童・生徒12人)の給食調理員を務めた田村園江さん(65)が3月で退職した。これまでに通算600人余りの児童・生徒、教職員に給食を提供してきた。田村さんは「栄養バランスがとれた豊かな食事を提供したい思いで調理してきた。学校や地域の支えで調理に専念できた」と振り返り、学校や地域に感謝した。(佐々木健通信員)

通算38万キロ通勤
 田村さんは2000年4月から同校の調理員として、休校日を除く年間約200日、学校給食を担当してきた。雨の日も雪の日も給食を楽しみに待っている子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、自宅がある町屈足市街から往復80キロを通勤してきた。通算の走行距離は約38万キロにもなった。

 児童らから食事のリクエストを取りながら料理レシピで献立を研究するなど、メニューは100食ほどに上った。一口サイズの鶏の唐揚げと素揚げしたごぼうを甘辛いたれで絡めた「チキンチキンごぼう」が人気ナンバーワンで、後輩らに引き継がれているという。地域挙げ感謝祭

 田村さんを送る3月21日の感謝祭には、地域の人たちも集まり、24年間の給食時のスナップ写真や卒業生らのメッセージが添えられたフォトブック「Thankyou」がサプライズで贈られた。児童・生徒を代表して中学部2年の端野郁(あや)さん(14)が「おいしい給食ありがとうございました」とお礼を述べ、感謝の気持ちを込めた花束を贈呈した。

 最後の給食調理日となった同24日には、混ぜ込みご飯や五目煮、具たっぷりみそ汁など5品目を作った。

 平川校長は「安全で安心な給食を提供していただいた田村さんに感謝したい」と話した。

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