札内駅が10月から無人化 利用者減、人手不足の影響
【幕別】幕別町内のJR札内駅が、10月1日から駅員を配置しない無人駅となることが分かった。人口減少に伴う利用者の減少や人手不足から、JR北海道が全道的に進める窓口業務の機械化の取り組みによるもの。
4日の町議会定例会の行政報告で、飯田晴義町長が明らかにした。
町には昨年12月にJR北海道から無人化が伝えられた。当初は3月のダイヤ改正時に無人化する予定だったが、町は「唐突で、無人化の影響や課題の整理、利用者の意向把握ができない」と同社と協議を行い、10月1日まで延期することで合意した。
町は今後、駅舎を利用する高校生や高齢者などの利便性低下を防ぐため、防犯や暖房の維持管理など、待合室の快適性向上について検討を進める。また、切符の購入方法について、インターネット購入に不慣れな高齢者などを念頭に説明会を開催する予定。飯田町長は、「駅舎が寒くて困っているという声は多く聞く。駅員が不在になっても、利便性を保てる工夫をJR北海道と検討したい」と話した。(吉原慧)