浦幌にカフェ&美容室 Uターンの出口さんとパートナー 「町の人と作っていくお店に」
【浦幌】浦幌町出身の出口朋実さん(33)とパートナーの小池結(むすぶ)さん(34)が、町中心部の空き店舗(栄町28)を改装し、それぞれカフェと美容室を開業する。仲間たちとDIYで内装のリノベーションに励む出口さんは「町に根付き、町の人とつくっていくお店にしたい」と話す。出口さんのカフェは11月22日、小池さんの美容室は来年2月に開業予定。(澤村真理子)
出口さんは吉野小(閉校)、浦幌中、帯広農業高食品科学科卒。帯広市内で歯科衛生士として働いた後、5年前に小池さんが暮らす札幌市に移り、以前から関心のあった飲食業に就いた。「地元が好きだったのでいずれ戻って来たかった」と言い、札幌市内の美容室で店長を務めていた小池さんとともに浦幌での独立を決めた。
理容室兼美容室として営業していた築50年ほどの物件を購入。町の新規創業等促進補助金を利用し、開業に向けて7月から作業を進めている。札幌の仲間たちも駆け付け、店内の改装に協力している。
カフェでは自家焙煎(ばいせん)のコーヒーや軽食のほか、時にはアルコールも提供する。「地場産物をできるだけ使い、子どももお年寄りも安心して食べられるものを提供したい」(出口さん)。店舗名は、自身の名前の「朋」の字から「futatsuki」と名付けた。
小池さんの美容室「ugen(ウゲン)」とともに「ベター・ライフ・クリエーション」をテーマとし、2人は「浦幌の人たちの暮らしを、さらにいいものにしていけたら」と張り切る。
小池さんは「早く地域に溶け込みたい。町の人たちの交流場所になれば」と浦幌での新生活を楽しみにする。