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十勝産の素材使ったスパイス開発 上士幌のクラフトキッチン

商品化した3種類のオリジナルスパイスを手にする齊藤さん

 【上士幌】スパイス専門店「クラフトキッチン」(上士幌町上士幌138、齊藤肇代表)は、道産や十勝産の食材を活用して、3種類の新しいスパイスを開発した。試行錯誤を重ねて商品化を実現した齊藤代表(58)は「料理自体をおいしく感じてもらえるように工夫を凝らした」と自信を見せる。(大健太郎)

 齊藤代表は東京出身で2014年に上士幌に移住した。19年に「かみしほろ起業塾」で新規開業者に町が助成する「事業着手金支援制度」で最優秀賞を受賞。移住前に勤めていた大手食品メーカー(東京)でスパイスの調合を担当していた経験を生かし、20年4月、「旅するスパイス」をコンセプトに同店をオープンした。

 店では、本州の問屋から取り寄せたスパイスを自身で調合したオリジナル商品を販売。ただ、客から「十勝の素材を使ったスパイスを作ってほしい」との要望が多く、自身も十勝の食材の可能性を感じていた。数多くの具材を選定し、試行錯誤を重ねて5月に3種類を完成し、7月から販売を始めた。

 商品化したのは、(1)ギョウジャニンニク(浦幌産)と星屑昆布(広尾産)の原料を使った「十勝行者にんにく&唐辛子ミックス」(2)十勝産の赤パプリカやトマトなど8種類を調合した「北海道&ベジ&マッシュミックス」(3)新得町内のチーズ工房「広内エゾリスの谷」が手掛けたフリーズドライチーズなどを使った「十勝チーズ&てんさい糖ミックス」-の3種類。

 (1)はゆでたパスタにオリーブオイルと合わせてかけると、ペペロンチーノの味わいになり、(2)は肉や魚、サラダ向け、(3)はアイスクリームにかけると、ミルキーさと優しい甘さが特徴的な商品。「買いやすい・選びやすい・使いやすい」に着目し、ふりかけタイプの袋梱包(こんぽう)にした。いずれも10グラムで480円。

 道の駅かみしほろ、らららまるしぇ(音更)などでも販売している。齊藤代表は「十勝の原料を使ったブレンドスパイスがようやく完成した。ぜひ味わってもらえるとうれしい」と話している。木・土・日曜営業。問い合わせは同店(01564・7・7207)へ。

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  • 新しく開発した十勝産の素材を使ったスパイス

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