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有限会社「十勝」が大樹町内に新たな宿泊施設

建設中の「ホテルさくら」とオーナーの安田さん

 【大樹】大樹町内でアパートやコインランドリーなどを運営する有限会社十勝(大樹町新通2、安田清之社長)は、町2条通12で宿泊施設の建設を進めている。マンション形式の10室で、高速道路工事関係者や観光客などの宿泊需要を見込む。来年1月末までに完成する予定。「町内の慢性的なホテル不足の解消につなげたい」としている。(能勢雄太郎)

 施設名は「ホテルさくら」。木造2階建て、延べ床面積は273平方メートル。系列会社が運営するホテルかしわの隣接地で、8月から工事が本格化。施工は高橋工務店(大樹町)が担当、投資額は非公表。

 客室は約20平方メートル(定員3人程度)で、キッチン、バス、トイレを備える。食事は宿泊客が自炊で対応する。料金(部屋貸し)は1泊6000~8000円で調整。フロント係を1人配置する。

 町内では帯広広尾自動車道の工事や宇宙関連の実験が活発化し、企業、研究機関の宿泊需要で二つのホテルは恒常的に混雑している。日高山脈襟裳十勝国立公園の誕生で観光客の増加も見込まれ、新しい宿泊施設を求める声が強まっていた。

 安田社長は町議会議員(前議長)も務めており、地元の活性化を踏まえホテル計画に取り組んだ。「大樹に来ても泊まる場所がない-という声を耳にしていた。関係人口の増加に貢献したい。大樹高校に町外から進学する生徒の下宿需要にも対応できたら」と話している。

保育園の園児を招いて行った「菓子まき」

屋上から保育園児 笑顔で餅・菓子まき
 「ホテルさくら」の上棟式が2日に行われ、地元の保育園児を招いて昔ながらの「餅まき」「菓子まき」が行われた。

 招かれたのは認定こども園たいきの91人。建物の屋上からまかれた菓子袋に手を伸ばし、「たくさん取れた」と笑顔を見せていた。大人たちの餅まきには、「がんばれー」と声援を送っていた。

関連写真

  • お菓子まきを楽しむ認定こども園たいきの子どもたち

    お菓子まきを楽しむ認定こども園たいきの子どもたち

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