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更別農校内で採取のナタ菌 都内の高校に提供

「ナタ菌」の研究を続ける更農高加工分会Aの生徒たち。左端が増地さん、右端が菊池教諭、左から2人目が太田さん

 【更別】更別農業高校(室伏諭校長)は校内で2022年に採取した「ナタ菌」を東京学芸大学付属高校に提供する。学芸大高の生徒がナタデココ作りに使用する。更農生の研究に道外からも関心が寄せられたことに、生徒や教員たちは喜んでいる。(近藤周)

 ナタ菌は酢酸菌の一種で、ナタデココ作りに利用される。更農高の「加工分会A」の生徒たちが同校内の畑で採取した3株のナタ菌を「SARANATA菌」と名付け、全国で食品開発をサポートする「おおたひろかずFF事務所」(北見市)の太田裕一さんの協力で管理。生徒はナタ菌を活用したスイーツ「サラコッタ」などの開発にも取り組んできた。

 学芸大高の生徒がこれらの取り組みを報道で目にし、更農高のナタ菌を使ったナタデココ作りに挑戦することに。学芸大高からの提供依頼を受け、26日にも加工分会Aを指導する菊池直樹教諭が東京に菌を届ける。

 菊池教諭は「生徒が発見した研究が評価されることはうれしい」と喜ぶ。ナタ菌の研究を先輩たちから引き継ぐ、加工分会Aの増地早佳江さん(生活科学科2年)は「校内で発見されたものが東京からも注目された。これをきっかけにいろいろな方向に発展できたら」と期待を寄せる。

 菊池教諭と20年近く研究を共にしてきた太田さんは「発酵は目に見えず地道な世界。菌採取に力を入れる高校は全国的にも珍しい」と話している。

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