十勝4工房が入賞 初の「国際基準」チーズコンテスト
「フロマジェ」などチーズの専門家育成に取り組む、日本チーズアートフロマジェ協会(東京)が2日に開いた品評会「第1回アルティザンチーズアワード」で、十勝野フロマージュ(中札内)など十勝管内の4工房のチーズが入賞した。(吉原慧)
同アワードは国内のチーズコンクールで初めて、チーズの専門家のみによる「国際基準」の鑑評を導入した。テイスターや輸入・商品開発の関係者、海外のチーズコンクールで審査経験のある人などチーズの専門家のみが審査を担当。審査基準も、外観や風味などをヨーロッパで浸透している配点で評価し、審査員に当日までどのカテゴリーを担当するか伝えない「国際基準」で、公平性を高めた。
18カテゴリーに28都道府県の59工房が166点のチーズをエントリーした。十勝管内では、十勝野フロマージュが「クリームチーズ」などで金、銀、銅の各賞を1点ずつ、チーズ工房NEEDS(幕別)が「大地の耀」などで銀賞2点と銅賞6点、キサラファーム(清水)が「ラクレット」などで銅賞2点、広内エゾリスの谷チーズ社(新得)が「コバン」で銅賞に輝いた。
フレッシュ部門で管内最高位の金賞を受賞した十勝野フロマージュの「クリームチーズ」は、中札内産生乳と十勝産生乳の生クリームでつくる一品。柔らかくなめらかな口当たりが特徴で、赤部順哉社長は「昨年製法を改良し、より口当たりをなめらかにした。受賞を励みに、今後もより良い味を求めていきたい」と話した。同社では、受賞したチーズ3点の詰め合わせセット(3000円、送料別)をECサイトで販売している。
同アワードは2年に1度の開催で、次回は2026年6月の予定。(吉原慧)