夏の夜に能楽しんで 喜多流 とかち帯広薪能 8月11日開催
「喜多流 とかち帯広薪能(たきぎのう)」(とかち帯広能実行委員会、哲門会主催)が8月11日午後5時半~同7時半、帯広市内の緑ケ丘公園グリーンステージ特設能舞台で開かれる。能楽師の塩津圭介さん(39)は「久しぶりの夜の開催。十勝の夏の風物詩として日本古来の伝統文化を楽しんでいただきたい」と話している。
能楽は、五穀豊穣(ほうじょう)や天下太平を願う神事の一つとして室町時代に確立された。農業王国・十勝での公演は「両者の背景にあるストーリーをより発展させる非常に稀有(けう)な機会」(主催者)としている。
公演では、天女が漁師から羽衣を取り戻すために美しい舞を披露する能「羽衣 霞留(はごろも かすみとめ)」、病気が治る清水を独り占めするためについたうそがばれてしまう狂言「清水(しみず)」、天狗(てんぐ)が主人公の半能「鞍馬天狗 白頭(しろがしら)」を予定している。
塩津さんは「地元の誇りとなるような取り組みにしたい。2日後の勝毎花火大会と一緒に楽しんで」と話している。
一般5000円(自由席)、高校生以下は無料。チケットは帯広市民文化ホール、とかち帯広薪能公式サイトで販売中。11、12日も雨天だった場合は同ホール大ホールで実施する。(菊地青葉)