富良野-新得が廃線 新得駅では鉄道ファンが別れを惜しむ
【新得】利用者の減少からJR根室線富良野-新得間(81・7キロ)が廃止となる31日、JR新得駅は鉄路との別れを惜しむ大勢の鉄道ファンでにぎわった。不通となっている新得-東鹿越間を運行する代行バスの発車場には午前中から長蛇の列ができた。
午前8時3分発の新得発1便には代行バス3台に約50人が乗車。青森県から訪れた男性(50)は「東鹿越で乗り換えて、列車で富良野まで向かう。最終日限定のヘッドマークを写真に収められればうれしい。セレモニーは富良野で見るつもりだ」と話していた。
午前10時45分の新得発2便では発車場に40人以上の行列ができた。駅構内の売店「ステラステーション」も根室線関連のグッズを求める客でにぎわった。記念入場券などを購入した札幌市の男性(62)は「歴史のある鉄路が廃線になるのはちょっと寂しいね」と廃止を惜しんだ。
この日は沿線各地の駅でイベントが行われ、新得駅でも午後1時50分からJR北海道によるお別れセレモニーが開かれた。(小野寺俊之介)
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