「サイバーセキュリティー落語」で注意喚起 元落語家の帯広署岡崎巡査長
十勝管内の金融機関など「重要インフラ事業者」のサイバーセキュリティーを強化するため、帯広署(工藤博光署長)は14日、事業者対象のワークショップ(WS)を開いた。元落語家で同署地域課に勤務する岡崎傑巡査長が「サイバーセキュリティー落語」を行った。
岡崎巡査長は2013年から約2年間、三遊亭好楽さんに弟子入りし、「三遊亭ろこう」として活動した経験がある。1月に披露した特殊詐欺防止の落語に続き、重要課題のサイバーセキュリティー対策を伝える落語を新たに創作した。
WSは昨年7月から毎月開かれていて、この日は管内の自治体や病院など3団体の5人が参加した。落語の中で、スマートフォンの普及などにより、詐欺や誹謗(ひぼう)中傷、サイバー攻撃による情報漏えいなどサイバー犯罪が多様化していると説明。個人のみならず企業も被害に遭うケースが増えており、水道や電気といったインフラ業者も対象となりうると話した。
岡崎巡査長は「現実の世界で相談できる相手を見つけること、うまい話を信じず、『何かこの話はおかしい』と感じられるように意識しておくことが重要」と訴えた。(北村里沙)
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