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米老舗ブランドも十勝の自然に注目! 代官山店で写真集を配布

東京在住の写真家の濱田さん。2019年に旭川市と上川管内東川町のLessで個展を開催し、旭川周辺と札幌は訪れたことがあったという。これまで2冊の写真集を自費出版している(WOOLRICH提供)

 【東京】都内代官山にある、アメリカの老舗アウトドアブランド「WOOLRICH」が日本で立ち上げたアウトドアレーベル初の旗艦店では、十勝での暮らしや風景を64ページにわたって紹介する写真集を、店舗で商品を購入した顧客に配布している。ウールリッチジャパン(東京)では、シーズンに合わせて国内のさまざまな土地にフォーカスした写真集の発行を続ける予定で、その第1弾に「日本で広大な自然を感じられる場所」として十勝が選ばれた。(ライター・高山かおり)

「不変」テーマ合致
 写真集は『WISH YOU WERE HERE TOKACHI』。ウールリッチジャパンが企画、発行した。本書の監修者でMD(マーチャンダイザー)の河埜隆士さんは「自然を身近に感じるようになって初めて洋服が必要になる。自然を感じられる土地に行ってみたいと思ってもらうことがまず大事だと考えた」と企画の経緯を話す。

 河埜さんは十勝には一度だけ訪れたことがあり、「空港から降りて見た景色にアメリカの大地を感じた。十勝についてリサーチを始めると、『不変』というシーズンテーマと合致する点があった」と振り返る。

写真集『WISH YOU WERE HERE TOKACHI』の掲載写真(濱田さん提供)

濱田紘輔さん撮影
 そこで、写真家の濱田紘輔さんに撮影を依頼。すると偶然、濱田さんの友人に更別村出身の園芸療法士、剱持卓也さんがいた。「昭和初期に群馬から開拓民として入った剱持さんの曽祖父が当時植えたカラマツを、今も伐採しているという話を聞き、十勝で紡がれる継承の物語をテーマにしたいと思い至った」と濱田さんは語る。

 濱田さんは昨年の2月と7月に河埜さんと共に初めて十勝を訪れ、1週間ほどずつ滞在。十勝中を車で巡りながら自然風景と人々の営みにカメラを向けた。

 写真集では、芽室町の坂東農場や音更町のパン屋toiなど多数の在住者の姿が紹介されている。河埜さんと濱田さんは「2月は外で人を見かけることがほとんどなかった。7月は小麦の収穫時期に合わせて訪れたためか街全体に盛り上がりを感じた。多くの方と交流ができ、開放的な印象を受けた」と語り、「ぜいたくな時間を十勝で過ごせた。協力してくれた人たちに感謝したい」とする。

購入の顧客のみ
 写真集は非売品で、1月から「WOOLRICH OUTDOOR LABEL DAIKANYAMA」で購入した顧客のみに配布し、残数はわずかとなっている。

関連写真

  • 写真集『WISH YOU WERE HERE TOKACHI』の掲載写真(濱田さん提供)

    写真集『WISH YOU WERE HERE TOKACHI』の掲載写真(濱田さん提供)

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