塩味に続いてキャラメルも 前田農産のポップコーンが2度目の道知事賞
【本別・札幌】本別町内の前田農産食品(前田茂雄社長)が開発した「北海道十勝キャラメルポップコーン」が、第31回北海道加工食品コンクールの最高位に当たる道知事賞に輝いた。同社は第24回でも「十勝ポップコーン」で同賞を受賞しており、2度目の快挙となった。
同コンクールは、北海道の優れた技術を持つ食品製造業者のビジネスチャンス創出を目的に開催。道内の地域資源を原材料とする加工食品が対象。北海道食品産業協議会(札幌)が1月30日に今年の受賞商品を発表した。
同社は国内でも珍しいポップコーン用の爆裂種トウモロコシの安定供給に成功。2016年に販売開始した「十勝ポップコーン」(うま塩味)は電子レンジで手軽に楽しめる利便性も評価され、全国的なヒット商品となった。
今回受賞したキャラメル味は酪農学園大(江別)の学生と共同開発した。程よい甘みが人気で、「食味・食感」「独創性」「ストーリー性」「加工技術」など12の審査項目で高い評価を得たという。
同じポップコーン商品で2度の頂点に立ったことについて、前田社長は「名誉ある賞をいただき、驚きとともに大変感謝している」と喜び、「酪農学園大の阿部ゼミや原料メーカーと何度も金型を変えて取り組んだり、地元の高校生にも試食してもらったり試行錯誤の連続だった。今後も魅力的な商品を開発し、本別を発信したい」と話す。
十勝からの道知事賞受賞は、昨年のベルセゾンファーム(幕別)に続き2年連続。今回は十勝から他に、宮地牧場(清水)の「オーガニックグラスフェッドフロマージュブラン(菩提樹天然はちみつ入り)」が奨励賞を受賞した。表彰式は14日に札幌市内で開かれる。(若原奈緒通信員、北雅貴)