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母校の大谷高に河崎さんコーナー

受賞作「ともぐい」のコーナーを設置する図書局の生徒

 第170回直木賞を受賞した河崎秋子さん(44)の母校、帯広大谷高校の図書室に22日、河崎さんの作品を集めたコーナーが設置された。同校図書局が担当し、2年の泉川信康局長(17)は「身近な所から直木賞受賞者が出てすごい。本を借りる人が少ないので、これを機に、利用してくれる人が増えるといい」と話している。

 コーナーは図書局の生徒で分担して制作。受賞作「ともぐい」を準備した2年菊地絵梨さん(16)は表紙の色に合わせて赤と黒でポップを作り、三浦綾子文学賞を受けた「颶風の王(ぐふうのおう)」を担当した2年高嶋航希さん(17)は馬の挿絵を描いてあらすじを紹介した。

 図書局顧問の村田浩教諭は、河崎さんが高校生の時に日本史を教えていた。「集中力があり、わが道を行くタイプだった」と振り返り、「ノミネートされ、もしやとは思っていたがびっくり。放課後から貸し出しするので、すぐに無くなるのでは」と目を細めた。

 泉川局長は「ここ大谷からすごいことを成し遂げられる実例を目にできた。それぞれ夢を追っていけば、できるのだと思った」と笑顔で話した。(高井翔太)

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