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すずらん大橋近くの河川敷にエゾシカ7頭 専門家「雪少なく越冬地に向かわなかった」

十勝川の河川敷を走るシカの群れ。奥は帯広の市街地(木村さん提供)

 帯広市西11北9の十勝川河川敷で14日午後4時ごろ、市内の会社員木村真人さん(52)がエゾシカの群れを目撃してカメラで収めた。「市街地の近くでシカの群れを見たのは初めてで、とても驚いた」と話している。

 木村さんが、橋の歩道を帯広側へジョギングしていたところ、十勝川右岸の河原をエゾシカの群れ7頭が西に向けて疾走していた。エゾシカは橋の下に隠れ、その後はどこに行ったのか分からないという。突然のことに驚きながらもシカの群れを撮影。「走っている様子は大自然の感じだったが、後ろに帯広市街が広がっている不思議な光景だった」と話した。

 野生動物の生態などを研究する帯広畜産大学の柳川久教授(64)によると、冬のシカは餌のササなどが雪の下で食べられないため、河口などの越冬地に向かう。今回目撃されたシカは、雪が少ないため帯広付近に滞在していると推測されるとし、「大きな集団ではないので餌が足りなくなるとは考えづらい。何かに驚くなどのアクシデントがなければ、市街地には出てこずに川沿いを動くと思われる」と話している。(北村里沙)

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