帯信金ビジネスカジュアル試行開始 制服、ネクタイなしで
帯広信用金庫(高橋常夫理事長)が全職員を対象に4月導入予定の「ビジネスカジュアル(BC)」の試行が5日から始まった。普段は制服やネクタイ姿の職員らがカーディガンやタートルネック姿で職務をこなしていた。
「多様な人財の確保と活躍」などが目的。同金庫によると、BC導入事例は増えているが、道内の信金で男女とも実施している例は聞いたことがないとする。現在は男性職員や女性の役席職員(支店長代理職以上)はスーツが基本、それ以外の女性職員は制服だが、4月以降は「金融機関にふさわしい服装」とする。対象は全職員約500人。
この日、本店(森岡孝仁本店長、38人)では3分の2の職員がBCで出勤。融資担当の宮西智幸次長代理(31)はストレッチ素材の紺のジャケットにノーネクタイ。「初日なので色合いなど落ち着いた感じにした。戸惑いがある人もいると思うが、自分は今後、いろいろチャレンジしたい」と話した。
本部でも高橋理事長ら役職員が積極的にBCに取り組んだ。濃いグレーベースのチェックのジャケットにノーネクタイの高橋理事長は、「TPOに応じた服装を男女とも自ら考える機会にしていければ」とした。
BCは3月末までの毎週金曜に試行する予定。(佐藤いづみ)