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あいざわ農園が観光事業本格化 帯広市街地にブドウ圃場、ショップも開設へ

JR帯広駅からも遠くない場所にある住宅街内の圃場をPRする相澤代表

 自社の圃場(ほじょう)とワイナリーを持ち、自然派ワインを醸造する「あいざわ農園合同会社」(帯広市、相澤一郎代表)は来年度、観光事業を本格化させる。取得した中心部に近い市街地のワイン用ブドウ畑を体験圃場として活用していくほか、ワイナリーがある市以平町の敷地内にワインショップなども整備する。(佐藤いづみ)

 同農園は、相澤代表(40)の父龍也氏が社長を務める鈴蘭不動産(帯広)のグループ会社。現在地などで無農薬ブドウ栽培を20年以上続けてきた。2019年には十勝管内で56年ぶりにワインの醸造免許を取得、自社ブドウ園がある以平町にワイナリーを整備した。ワインの醸造・販売は4年目を迎え、現在5年目のワインの仕込みを終えた。

 「観光はワイナリー整備当初から検討してきた」と相澤代表。5年前から国道38号に近い市西11北1、2に約5000平方メートルの農地を借り、ブドウを栽培しており、その場所を取得した。来年の観光シーズンから、作業体験と食を組み合わせたイベントを順次始める計画。

 また、ショップはワイナリーがある本圃場の敷地内に来春開設予定。相澤代表は「とかち帯広空港から近く、以前からアポなしで立ち寄る人がけっこういたが、販売体制も整っていなかった」と振り返る。

 鈴蘭不動産は昨年、清水町内にグランピングなどの「十勝ワッカの森キャンプ場」をオープンさせている。相澤代表は「多くの人にとって十勝といえばワインと呼ばれるよう、グループの資源を生かし、観光振興に寄与したい。ブドウは無農薬栽培で、害虫も手作業で除去するなど、手間をかけている醸造の過程も知ってもらうことで、ワインへの愛着をはぐくみたい」と意気込む。数年後には本圃場内に宿泊スペースも整備していく考えだ。

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