札幌五輪30年招致断念を帯広市に正式報告
2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念した札幌市の梅田岳スポーツ局長が6日、帯広市役所を訪れ、帯広市教委の井上猛生涯学習部長にこれまでの経過を正式に説明した。
札幌開催の場合、スピードスケート競技は明治北海道十勝オーバルでの開催が計画されている。両者の面会は非公開で行われ、出席者によると、梅田局長は30年招致を断念し、34年以降の可能性を探っている段階にあることを説明した。
今月末に国際オリンピック委員会(IOC)理事会が開かれ、条件が整えば30年と34年の開催地を同時に絞り込む方向。札幌市は理事会の結果を踏まえ、今後の招致の考え方を検討していく。
梅田局長は十勝毎日新聞の取材に対し、「38年となると15年も先で、札幌市の施設の老朽化も進み、大幅な計画の見直しが必要になる」と述べた。井上部長は「可能な範囲で協力していく姿勢に変わりはない」と話した。(津田恭平)