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「気温高く、過去最高の出来」芽室で落花生収穫本格化

収穫された落花生。収穫機が自動で株とサヤを切り離す

 【芽室】落花生の作付け道内最大規模を誇る芽室町で収穫作業が本格化している。町落花生生産組合(11戸、藤井信二組合長)が7月に発足してから初の収穫で、今年からJAめむろの工場での乾燥作業を開始する。

 落花生栽培は藤井組合長ら町内の青年農業者有志で2009年に開始、17年から生産組織をつくり、取り組みを本格化させた。

 千葉県など道外の落花生産地では一般的に株ごと掘り出して畑で日干しした後、株からサヤを切り離す作業を行うが、寒冷な北海道では畑上での十分な乾燥が難しい。そこで、町内では株を掘り起こすと同時にサヤのみを自動で切り取ることができる中国製の収穫機を導入して収穫に取り組んでいる。

 今年は町内で約7ヘクタールを作付け。27日には藤井組合長が運営する町上伏古の藤井農場でも収穫が始まり、約2・5ヘクタールを機械で次々と掘り起こした。生育状況について藤井組合長は「気温が高く、落花生には良い気候。サヤの数も実入りも過去最高」と話した。

 収穫した落花生は、民間の十勝グランナッツ合同会社(帯広市、田中一郎代表)の「ゆで落花生」などとして販売。今年からJAめむろの工場で乾燥作業を行う。藤井組合長は「今まで個々の農家で行っていた。作業集約によって栽培参入のハードルを下げ、生産拡大につながれば」とする。

 収穫作業は10月10日まで続く予定。(近藤周)

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