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2人1組で患者ケア、潜在看護師を対象に採用説明会 帯広第一病院

PNSで患者のケアに当たる看護師ら。「一人一人の負担軽減にもつながる」という=帯広第一病院提供

 帯広第一病院(山並秀章院長)は、看護師が2人一組で複数の患者のケアをする「PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)看護方式」を取り入れている。2018年度に導入して、「看護師一人一人の負担軽減にもつながり、現場復帰が心配な人も安心できる方式」とする。15日と22日に、資格を持ちながら現場を離れている看護師(潜在看護師)らを対象にしたPNSの説明会を開く。

 PNSは09年、福井大学病院が、いち早く導入。ペアを組んだ看護師2人が、患者の対応を互いに補完し、協力し合い、成果と責任も共有する。1人で複数患者を担当する体制と比べると、一人一人の負担が軽くなったり、超過勤務の時間減にもつながる効果が指摘されている。

 同病院でも「いつも2人で確認できて安心」(30代)、「リシャッフル(ペア組み替え・業務調整)もあり(患者の状態も)タイムリーに記録できる」(20代)などと、現場の受け止めも好評。働きやすい環境によって超過勤務が減り、離職率抑制による看護師の定着にもつながっているとする。

 さらに、力量や経験年数なども考慮してペアを編成。「若手教育の一環にもなっている」(林かおる看護部長)側面もあるほか、医療ミスの防止や看護ケアの充実などの効果についても期待されている。

 同病院によると、病院全体でPNSを導入しているのは、十勝管内では例がないという。林看護部長は「現場を離れ、ブランクがある方や不安もある方こそ、PNSで復帰を」と呼び掛けている。

 潜在看護師や転職検討中の看護師らを対象に、PNS看護方式の解説も含む採用説明会は15、22日ともに午前10時半から、同病院(西4南15)で行う。申し込みは同病院ホームページから。問い合わせは同病院(0155・25・3121)へ。(松岡秀宜)

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