フルーツカットの技術競う 金賞はリンゴの皮で白鳥表現 帯広調理師校
帯広調理師専門学校(遠藤珠子校長)で9日、果物のカット技術や盛り付けなどを競う「フルーツカットコンクール」が開かれ、学生25人が磨いてきた技術を披露した。
団体戦で行われ、学生は3人班は18分、4人班は15分の制限時間内にリンゴとグレープフルーツ、パイナップルを独創的にカットし大皿に盛り付けた。技術や盛り付けだけでなく、材料を無駄なく使用しているかどうかや衛生面も審査された。
緊張感が漂う会場では学生がペティナイフを握り、連携して、調理に取り組んだ。例年にない高い水準の作品が出そろった中、金賞に輝いたのは高橋遼明さん(18)、古徳恵実さん(44)、富川陽さん(18)の作品「花鳥風月」。パイナップルの皮で「風」を表現。リンゴの皮を丁寧にカットし作り上げた白鳥を中心に置いた。食べやすさにもこだわり、食する部分を表に出した。
フルーツカットの全道大会で優勝経験を持つ帯広市内のバーテンダー柴田輝(あきら)さんは、指導と審査を担当。「カット面が断トツで良かった。グレープフルーツがきれいに表面張力して、つやが出ていた」と話す。
班長の高橋さんは「こういう賞を頂けてうれしい。盛り付けがすごく勉強になった」と笑顔。古徳さんは「フルーツカットコンクールが夢に出てくるほど考えた。この班で良かった」とほっとした表情を浮かべた。(高井翔太)