初の移住情報パンフを発行 広尾町
【広尾】広尾町は、移住関連情報を掲載したパンフレット「move to PIRUY(ムーヴ・トゥー・ピルイ)」を発行した。広尾の「住まい」「仕事」「食」を紹介、先輩移住者のインタビューも収録している。町は「気になる場所として、広尾に目が留まるきっかけになれば」としている。
町として初の移住パンフレット。地域の1次産業の発信に取り組むピロロ企画に作成を委託、町地域おこし協力隊の中村麻矢さん(31)が編集を担当した。PIRUY(ピルイ)は、広尾の町名の語源とされるアイヌ語。
東京でモデルとして活躍する女性が広尾の「小屋生活」や食を巡り、東京と広尾の二拠点生活を実践する中村さんと地元すし店「港寿し」でスローライフを語り合う構成。
進学や結婚を機に広尾に移り住んだ高校生や主婦のミニインタビュー、漁業や農業の周辺にある職場(酪農ヘルパー、削蹄師、溶接師など)、広尾へのアクセスも掲載している。
B5判、カラー刷り20ページ。1000部作成し、帯広空港、帯広駅、帯広競馬場などに配布した。東京・有楽町の「どさんこプラザ」、札幌市内のホテルや地下歩行者空間、福岡市内の施設にも置く予定だ。
中村さんは「移住を具体的に考える都市部の30代がターゲット。必要な情報を提供し、『楽しく暮らせるよ』と呼び掛ける内容にした」と強調。町企画課の角井結香さんは「他町村のパンフと差別化を図るため個性的な構成にした。移住を考えている人に手にしてもらいたい」と話している。
問い合わせは同課(01558・2・0184)へ。(能勢雄太郎)