「職場のロリエ」 導入の輪広がる 花王 勝毎に生理用品
洗剤や化粧品大手の花王(東京)は生理用品を企業の備品として設置する「職場のロリエ」の取り組みを行っている。2021年から始まった事業で、福利厚生の一環として導入の輪が広がっている。
「職場のロリエ」は、近年の女性活躍機運の高まりで、業務中の生理に悩む声が上がったことから、21年6月、首都圏でサービスを開始。昨年2月からは取り組みを全国へと広げた。最近は学校現場で「生理の貧困」として生理用品を設置する自治体が数多く見られるなど、生理に対する社会の関心が高まり、同取り組みに興味を示す企業も増加。現在は全国で約20社が「職場のロリエ」を導入している。
北海道内では、1月に十勝毎日新聞社が初めて導入。総務局総務部の郡山順二部長は「女性社員も多くいるので、働きやすい環境を整えたかった。メディアとして管内企業にサービスを伝えたい」と話した。
北海道地区の営業を担当する花王グループカスタマーマーケティングの福井勉さんは「生理用品はトイレットペーパーと同様、生理現象に必要なもの。導入企業を広げていきたい」と話した。(吉原慧)