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藤丸の思い出・メッセージ編(5)

 31日で閉店する百貨店・藤丸。十勝毎日新聞社やJAGA(FM77・8メガヘルツ)を通じて寄せられた、読者やリスナーの藤丸の思い出や感謝の言葉を紹介する。

 ◇転勤族だったので、どの町にいたときも、月に一度くらい帯広に出るのが楽しみでした。藤丸では、私が買い物をしている間、夫と2人の娘はおもちゃ売り場で過ごしていました。おもちゃが手に取って遊べるように置いてあり、飽きることなく遊ぶ2人に、夫も楽しみながら気長に付き合っていました。遊んだだけですっかり満足。あまり良いお客ではなかったかも…。あ、私はたくさん買いましたよ。(たかこ)

 ◇58年ほど前、当時東京でしか売っていなかった米国直輸入のバービー人形を何年も入荷待ちし、ためたお小遣いでやっと藤丸さんで買うことができました。

 小さな子どもにとっては高額な(当時5000円くらい)お人形でしたが、大人っぽくラグジュアリーな衣装に感激し、帰りには大きな窓に床までのホワイトアイボリーの長いカーテンが掛かり、東郷青児の絵が飾られた素敵な食堂でカレーライスと当時珍しかったチョコレートパフェを食べてしみじみうっとりしたことを思い出します。(バービー愛)

 ◇「藤丸買ってやる」と言って、小さかったわたしを誘う伯父。伯父さんが家に泊まって私を誘うときは、必ず「藤丸買ってやる」「豚丼食べに行くぞ」と言い、ワクワクしながら付いて行った。しかし、なかなか「藤丸」を買ってくれないまま、伯父は亡くなった。ずっといるものだと思っていた伯父。ずっとそこにあるものだと思っていた藤丸。いっぱいの思い出をありがとう。(イタコノヒマゴ)

 ◇藤丸で買い物をするときはいつも地下駐車場を使っていました。他の駐車場と比べると狭くて駐車しにくいと言う人も多いですが私たちにとっては何のその。

 地下食品売り場で買い物を済ませたら車に乗って出口へ。係員のおばさんが駐車券のレシートをチェックして、ハキハキと「無料です!」と声掛けしてくれたのがもう聞けなくなると思うと寂しい限りです。おばさんが無料にしてきた駐車代金はきっととてつもない金額でしょう。今までいつもどうもありがとうございました。(日日是考察)

 ◇昔から当たり前のように街に行けばそこにありました。多くの思い出が、消えてしまう今になって去来しています。その多くは子ども時代のことです。

 エレベーターガールさんという仕事があることを初めて知ったのも藤丸さんで、子供ながらにすてきなエレベーターガールさんにほのかにドキドキしたこと。

 西武ライオンズ優勝セールでは、母と姉と弟で行った思い出。当時6階のおもちゃコーナーは商品も充実しており、多くのものに目移りしました。平原まつりなどの際には外にサンリオやおもちゃコーナーが出店。おもちゃ釣りゲームやくじ引きを毎年のように楽しみました。

 ガチャガチャの補充と集金でお世話になった時期もあれば、勝毎さんの花火大会を何度か藤丸さんの屋上から見たことも。今は天国へ行ってしまったかつての家内も、以前お中元時期に包装のパートでお世話になっておりました。書き切れぬ思い出がたくさん…。いろんな思い出がよみがえります。ありがとうございました。生涯忘れません。(ヒロゴジ)

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