ポップコーン新工場完成、生産能力2倍 本別・前田農産食品
観光利用も「ポップコーンのディズニーランドのように」
【本別】本別町の農業生産法人、前田農産食品(前田茂雄社長)が新設した「北海道十勝ポップコーンファクトリー」の完成式典が9日、町西美里別20の同工場で行われた。前田社長は「ポップコーンのディズニーランドのようにしたい。観光要素を含めた本別町に人が来てもらえるような工場にできれば」と話した。(北雅貴)
新工場は鉄骨2階建てで、延べ床面積約1100平方メートル。「うま塩味」の製造をすでに開始しており、酪農学園大(江別)と共同開発した「キャラメル味」の製造ラインを年内に作る予定。
同社は国内でも珍しいポップコーン用の爆裂種トウモロコシを2013年ごろから栽培。試行錯誤し、品質を向上させて電子レンジ対応のポップコーンとして16年に商品化。道知事賞や、全国の「優良ふるさと食品中央コンクール」第2席の農林水産省食料産業局長賞を受賞している。
これまでは弥生町の事務所建屋内に製造ラインを置いていたが、新工場では約2倍の生産能力を見込む。昨年は64万袋を販売した。同工場の稼働を軌道に乗せて、前田社長は「来年は100万袋を目指し、北米を中心に海外への輸出もしたい」と意気込む。式典では前田社長やJA本別町の佐野政利組合長らがテープカット。工場の見学も行った。
商品は1袋230円。町内の道の駅ステラ★ほんべつや、同社ホームページからも購入可能。