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六花亭30周年のアートヴィレッジ 芸術新潮で特集

整備の軌跡や特徴などを6ページにわたり紹介している芸術新潮をPRする成田さん

 今年で開設30周年を迎えた「六花亭アートヴィレッジ・中札内美術村」(中札内村栄東5線)が、アートマガジン「芸術新潮」(新潮社発行)9月号に特別企画で紹介されている。

 同所は、六花亭(帯広市)が運営。1992年、同社の包装紙の絵を描いた坂本直行氏の記念館の開館が最初(現在、近隣で同社が運営する「六花の森」に移転)。以来、約14万5000平方メートルの敷地に、相原求一朗氏など複数の個人美術館のほかレストランなどを整備、今年、現名称に変更した。

 芸術新潮は「『暮らし』はアートである」がキャッチフレーズの月刊誌。特集は6ページにわたり、旧国鉄広尾線の枕木を使った敷地中央部の十字路の写真を見開きで紹介。帯広最古の銭湯「帯広湯」を移築し、美術館として活用したことなどが触れられている。交流がある著名建築家・妹島和世氏や、同所のファンでもある作家原田マハ氏のメッセージ文も掲載されている。

 同所はコロナ以降、土・日曜、祝日、10月まで(今季は10日が最終)の限定で営業を続けてきた。広報担当の成田純子さんは「これほどの特集紹介は初めて。30周年でコンサートの毎月開催、週替わりメニューの提供などを進め、来場者がコロナ直後の1・5倍まで戻っている。特集を読み、足を運んでほしい」と話している。(佐藤いづみ)

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