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秋サケの来遊予測、十勝4年ぶり100万匹も

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 道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)は、十勝を含む「えりも以東西部地区」の今年の秋サケ来遊量について、昨年実績比57・6%増の101万9000匹を予測している。4年魚の資源量が増えると見込まれるためで、実際に漁獲量が100万匹を超えれば4年ぶりだが、依然として低水準の予測となっている。

 秋サケ定置網漁は管内沿岸漁業の主力。放流した稚魚は春に海に下り、オホーツク海や北太平洋を回遊して成熟したものが主に3~5年で戻って来る。来遊量予測は沿岸漁獲量と河川遡上(そじょう)量の合計で、前年に回帰した魚の年齢組成を基に行う。

 同試験場によると、昨年の全道の漁獲量は、5年魚と4年魚は平成以降で3番目に少なかったものの、3年魚は平成以降の平均値を19%上回った。回帰する秋サケは近年若齢化していて、5年魚が減り相対的に3、4年魚の比率が上昇。同地区も昨年の3年魚は前年の3倍となる18万4000匹と増えており、今年は4年魚になるサケの回帰も増えるとみている。

 同地区では過去5年、記録的な不漁が続いている。過去5年で100万匹に届いたのは2018年の101万6000匹だけ。今年の来遊予測通りになれば4年ぶりの100万匹台だが、ピーク時の04年(567万匹)に比べると低水準の見通しになる。

 全道では昨年実績より10・1%増の2052万匹を見込む。オホーツクを除く4海区で10・2~123・7%上回る予測で、実際に2000万匹に達すれば18年以来4年ぶりになる。同試験場さけます資源部は「昨年の来遊数は赤潮の影響がある中の数字で、難しい予測になった。全体で1割増えたとしても回帰基調と言える状況にはない」としている。(安田義教)

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