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フノリ再生へ組合挙げて岩場の掃除 広尾漁協

フノリが生育する岩場の清掃作業に励む漁業者ら(27日午前8時ごろ、広尾町音調津地区の海岸)

 【広尾】広尾町特産のフノリが赤潮の影響で生育不良となったことを受け、広尾漁協(亀田元教組合長)は27日早朝、国道336号「黄金道路」沿いの海岸で岩場の清掃作業を行った。組合総出で行い、岩場に張り付いたフジツボなどを金具で取り除いた。

 広尾町の太平洋沿岸で採取するフノリは風味や品質に定評があり、特に冬場に生で出荷する「寒フノリ」は人気が高い。今季は道東沖で発生した赤潮の影響で生育不良に陥り、十分に育たないうちに緑藻がフノリを覆うように繁殖、出荷を断念した経緯がある。

 この日は亀田組合長ら役員・組合員、漁協職員、道指導機関の職員ら約160人が午前7時半、音調津漁港に集合。音調津、タニイソなど4地区に分かれ、1時間程度作業した。

 フノリの資源維持に向けては同漁協女性部が中心となり、岩場の清掃や胞子の散布を続けている。城山美津枝部長は「フノリは貴重な春先の収入源。岩場をきれいにして来年は採れることを祈るばかり」と強調。亀田組合長は「フノリが採れないのは寂しい。漁業者が一丸となって前浜を守るのだ-というムードを高めたい」と話していた。(能勢雄太郎)

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