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ホリエモン発の運搬ロボット 大樹で実証試験

大樹町内で走行試験を行った自動配送ロボットのデモンストレーション(9日、ロケット発射場で)

 【大樹】実業家の堀江貴文さんが取締役として参画する宮崎県の企業が7~9の3日間、大樹町内で自動配送ロボットの実証試験を行った。堀江さんが創業した宇宙開発企業・インターステラテクノロジズ(ISI)が同町にある縁で、企画された。ISTは今後打ち上げるロケットの組み立て作業で、ロボットを活用する予定だ。

 2018年設立のベンチャー企業「Hakobot」(ハコボット、宮崎市)が開発したロボット。プロトタイプは幅66センチ×奥行き92センチ×高さ76センチ、重さ60キロのボックス車両(4輪駆動・操舵)で、リモコンのほか自動で走行する。

 本体の上部に100キロの重量まで、荷物を積載することが可能。小荷物や料理などを宅配する際に活躍することを想定、過疎地の買い物弱者対策としての需要も見込んでいる。

 町内のロケット発射場の管理・運営を担うスペースコタン(大樹町)が、北海道スペースポート(HOSPO)構想の一環として受け入れた。ハコボットの大山純社長、平田泰大取締役の2人が来町し、ISTの協力を受け、同射場で冬場の悪路を想定した走行試験を行った。

 ISTはロケットの組み立てや打ち上げ準備の際、50キロ近くはある工具や融雪剤の運搬で人手を要しており、ロボット導入で作業の省力化を図れるとする。

 大山社長は「ロボットはアームやドローンなど他のデバイスと合体させることで運搬以外にも用途が広がる。大樹での試験成果を生かして早期に実用化させたい」と強調。夏場にも再度、町内で試験を予定している。

 スペースコタンの中神美佳さん(同社CMO)は「大樹が目指す宇宙版シリコンバレーは、航空宇宙を切り口にさまざまな産業の集積を想定している。宇宙関連以外の実験を今後も受け入れたい」と話している。(能勢雄太郎)

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