ひとり親を応援、子どもに無料で豚丼提供 食事処「心花」
帯広市内中心部の伊香保ビル(西2南9)地下1階の「お食事処~心花(ときめき)~」(富田幸恵代表)が2月5日から、毎週土・日曜限定で、小学生以下に無料で豚丼を提供する取り組みを始める。富田代表(52)はシングルマザーで金銭的に厳しく、なかなか娘と外食できなかった経験から、飲食業を始めて10周年の節目に、「同じ思いを持つ人に、安心して子どもとの外食時間を過ごしてほしい」と企画した。
富田代表は、2012年3月に市内でスナック「結」をオープン。19年に現在地に移転後、店内をパーティションで仕切り、結の隣で居酒屋の心花を開店した。コロナ禍で夜の人出が減る中、20年4月から昼営業を始め、「十勝ときめき豚丼」(900円)を提供している。
富田代表は、12年前にシングルマザーになり、昨年20歳を迎えた娘を育て上げた。これまで多くの人に助けられたことから、「次は自分が応援しよう」と無料での提供を決めた。広々とした店内は靴を脱いで上がり、隣の席との間隔が広く、家族連れも安心して過ごせる。
富田代表は「10周年の感謝を込めて、安心というかたちで地域に恩返ししたい」と話す。無料提供は家族の同伴が条件で、店内飲食に限る。通常サイズよりやや少ない量の豚丼をこども用として提供する。
営業は午前11時~午後2時。火曜定休。心花の夜営業とスナック結は、まん延防止期間は休業中。問い合わせは同店(090・1643・6096)へ。(大海雪乃)
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