プロの目利きで直営総菜店開店 帯広地方卸売市場
帯広地方卸売市場(帯広市西21北1、高橋正行社長)は2月1日、敷地内にある食品関連センター内に、初の直営総菜店「一鱗(いちりん)」を開設する。さばきたての鮮魚など市場内の旬の食材を使い、手作りを基本に弁当などを販売していく。
同センター内では地元の事業者がテナントで長年、かまぼこ類や弁当などを販売してきたが、昨年秋に事業が終了し退店。同市場はセンター内に鮮魚や青果などの直営店を持ち、「食材のおいしさを手軽な総菜などを通じ、効果的にPRしたい」(遠藤祐紀・関連センター部鮮魚課長補佐)と以前から考えていた。
調理は市内食品店の総菜売り場で25年ほど腕を振るってきた鎌田ひとみさん(59)が担当。直営鮮魚店の旬の魚介類を使ったフライや煮物、海鮮丼(日数量限定)、「ファンが多い」(太田茂夫取締役)塩ニンニクから揚げのほか、特製スパイシーカレーなど日替わり弁当3、4種を用意。価格は200円台から800円台までの予定。
同センターは一般の利用も可能。今年度の売上高が前年比1割増など好調に推移し、太田取締役は「プロの目利きが売り。旬の食材などの販売促進にもつなげたい」と力説する。鎌田さんも「基本的に冷凍品は使わず、お母さんが作るおかずを目指す。横でさばいてすぐに揚げたアジフライなどはふんわり、本当においしい」とPRしている。
営業時間は午前6時~午後2時半。(佐藤いづみ)