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チオカイの化粧品、コスメアワードW受賞 浦幌

コスメアワードでダブル受賞に輝いた新商品を手に笑顔を見せる森代表

 【浦幌】浦幌町花のハマナスを使った化粧品の開発などを手掛ける「ciokay(チオカイ)」(森健太代表)の商品が、SDGs(持続可能な開発目標)の視点から人や地球に優しいコスメを表彰する「サスティナブルコスメアワード2021」で、製品部門の審査員賞に輝いた。同社は企業部門の地方創生賞にも選ばれ、ダブル受賞に森代表(27)は「業界の著名な方々から評価されてうれしい」と喜んでいる。

 同アワードは、環境省の森里川海アンバサダーのメンバーを中心に発足したアクティビストチーム「MOTHER EARTH」の主催。森代表は同チームに所属する知人に勧められ、初めてエントリーした。

 2部門のうち、製品部門ではゴールド(1点)、シルバー(同)、ブロンズ(2点)、審査員賞(18点)、地方創生賞(1点)、アップサイクル賞(2点)の計25点のコスメが受賞。企業部門では地方創生賞など五つの賞から計15の組織・ブランドが表彰を受けた。

 応募総数は非公表だが、全国から100点近いエントリーがあり、書類による1次審査(1次審査期間は昨年10月9~31日)で約半分が通過し、サンプルチェックの2次審査(サンプル送付期間は同11月1~19日)を経て、昨年12月15日に受賞コスメが決定した。

 NPO法人日本ホリスティックビューティ協会の代表理事を務める岸紅子さんをはじめ、女性向け雑誌の編集長など各業界のスペシャリストで構成する審査員13人が、成分のほかに原料生産や製造、販売、流通、消費廃棄といったあらゆるプロセスを含めた製品のライフサイクルを評価した。

 チオカイは「rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)」のブランド名で、昨年11月に発売した全身化粧水「朝摘みローションミスト」(容量150ミリリットル、3300円)を出品。町内の「まちなか農園」に植栽しているハマナスの中でも、香気成分を多く蓄えている早朝に収穫したものだけを使用し、その日のうちに自社で蒸留、抽出した芳香蒸留水を主原料に、ハマナスの実からもエキスを抽出して配合している。

 審査員からは「成分にも製法にもこだわり、毎年の限定販売によって廃棄を出さないという販売ポリシーもすてき」「自然農法の和バラの摘花作業は環境にも人にも負荷をかけない幸福な仕事を生み出している。処方も自然で、とても良い」といったコメントが寄せられ、森代表も「製品の販路拡大と認知度向上につながれば」と今後を見据えている。

 2月17~19日に都内で行われるイベントで受賞コスメの展示や表彰式が行われる予定で、森代表は欠席する。(小縣大輝)

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