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おびひろ氷まつり初の中止 「安全性確保が困難」

氷のレリーフに文字を彫る自衛隊員。技術の伝承のため、氷のレリーフは完成させてから取り壊す(20日午前8時50分ごろ、緑ケ丘公園で。塩原真撮影)

 帯広のまつり推進委員会(米沢則寿会長)は19日午後、28日から開催予定だった「第59回おびひろ氷まつり」の開催中止を発表した。道内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、来場者の安全性を確保することが困難と判断した。おびひろ氷まつりが全日程を中止するのは初めて。

 推進委事務局によると、感染力が強いとされるオミクロン株が道内でも広がり「人が集まる状況をつくることが危険」と判断した。また、製作側の感染リスクを考慮し、現在制作中のすべり台や氷のレリーフ、回転そりなどの氷雪像は20日から取り壊し準備に入る。

 密を避けたオンラインでの企画などについて同推進委員会は「未定だが、安全が確保できれば検討したい」とする。会場で使われなかった氷のかたまりを希望者に提供し、有効活用してもらう取り組みも計画中という。

 おびひろ氷まつり実行委員会の大宮美紀子実行委員長は「氷まつりは市民のためのイベント。来場者、製作者の安全を考えると中止はやむを得ない」と話している。毎年子どもたちに人気の大すべり台を担当する陸上自衛隊第5旅団は、「製作も順調に進んでいる中での中止は残念だが、この期間で隊員同士の技術の継承はできた。来年の開催に期待したい」としている。

 帯広市の米沢市長は「現在の感染状況を考えると、まつりの中止は残念ではあるが、やむを得ないと考える。これまで開催に向け準備を進めていただいた、自衛隊はじめ制作団体の皆さまに感謝したい」とコメントした。(石川彩乃)

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