十勝2人 ピアノコン全国へ
今月下旬に行われる二つのピアノコンクール全国大会に、十勝からも2人が挑む。帯広柏葉高校2年の横田華月(かづき)さん(17)と士幌小学校4年の松本創介君(10)。オンライン、ホール演奏と形態はそれぞれだが、「結果を出したい」「入賞を目指す」と意欲を燃やしている。
「高校最後に結果出す」 ショパン 横田さん
横田さんは「第23回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA」(組織委主催)の全国大会に出場する。録画方式のオンライン3期で「平均律クラヴィーア曲集第2巻第11番」(JSバッハ)などを演奏し、地区大会を通過した。
オンライン3期では、出場72人中37人が全国大会に進む。27日に結果が発表され、上位入賞者がアジア大会に進む。
横田さんは3歳でピアノを始め、現在は帯広旭楽器商会のヤマハ音楽教室に通い、講師の久保由香里さんの下で学んでいる。昨年の同コンクールでは地区大会を通過できなかったが、その分、「基礎練習を多めにして、練習の質を高めるよう意識した」という。
横田さんは「収録では観客がいない中での演奏だが、高校最後(の挑戦)と思えば集中できる。久しぶりの全国で結果を出したい」と話す。
「東京のホール楽しみ」 全日本 松本君
松本君は「全日本ピアノコンクール」(一般社団法人日本音楽協会主催)の全国大会(26日、東京・さくらホール)にB級(小学3~4年)部門で初出場する。道東地区大会、道大会を経て、10月に動画審査として開かれた北海道・東北ブロック大会に参加。バルトークの「ルーマニア民俗舞曲より」1、3、6を演奏し、全国通過ラインの3位・特選に選ばれた。
5歳の頃からピアノを始め、現在は帯広旭楽器商会の音更会場で同じく久保さんの指導を受けている。ブロック大会での演奏については「うまく弾けなかったところもあったので、3位と聞いて驚き、うれしかった」という。
全国大会ではグリーグの「ホルベルク組曲」より前奏曲を演奏する予定。松本君は「東京のホールで演奏できるのが楽しみ。入賞を目指したい」と意気込んでいる。(石川彩乃、大木祐介)