農村地区「婚活」のキューピットに JA帯広かわにしと帯広信金が協定
JA帯広かわにし(有塚利宣組合長)と帯広信用金庫(高橋常夫理事長)は6日、後継者対策に関する連携協定を締結した。帯広信金の結婚相談事業「おびしんキューピット」を活用し、組合員の「婚活」を支援する。有塚組合長は「人生で一番大切なパートナーを求める組合員らの背中を押し、後継者の育成と強い農業づくりを進めたい」と話している。
新型コロナウイルスの影響で各種会合が制限され、若手農業者が異性と出会う機会が著しく減少。そこで「おびしんキューピット」に注目し、結婚したいが出会いの場がない農業青年に、JAとして「縁を取り持つ場」を提供する。
「おびしんキューピット」は会員制で、プロフィル、結婚相手の希望条件、写真などを登録すると、見合いがセッティングされる。JA帯広かわにしは1日付で後継者対策専任職員を配置、広報誌などで事業の周知を図る。
同日、JA帯広かわにしの本所で協定締結式が開かれ、有塚組合長と高橋理事長が協定書を取り交わした。
帯広信金はこれまで、管内9町と婚活に関わる協定を締結しており、JAと単独で結ぶのは初めて。高橋理事長は「一組でも多くのカップルが誕生し、川西地区の農業の発展につながれば」と話した。
「おびしんキューピット」は現在390人(男性172人、女性218人)が登録。男性会員の19%が農業者。8月末現在、29組が結婚し、このうち農業者のカップルは4組となっている。(松岡秀宜)