枝豆うず高く 道内産96%が十勝で収穫 芽室などで着々
【芽室】道内収穫量の9割以上を占める枝豆の収穫作業が、十勝管内で最盛期を迎えている。芽室町でも収穫が本格化しており、JAめむろ(宇野克彦組合長)の子会社で冷凍加工され、管内のほか道内外に出荷される。
芽室町では、JA主導で2011年設立の「芽室町枝豆生産組合」が、適期の収穫や品質の統一化に取り組む。今年は205戸が生産し、作付面積は505ヘクタール。収穫作業は例年より、5日ほど早い17日から始まった。
このうち、町西士狩の中村修一さん(61)は約3ヘクタールで枝豆を作付け。「ピックアップハーベスター」で刈り取られた実が、トラックに積み込まれた。
集荷後は、子会社ジェイエイめむろフーズの農産物処理加工施設(町西士狩)まで運搬。水洗いやゆでを経て、次々と急速冷凍している。これにより、「新鮮さや、うま味を閉じ込めた製品となる」(JAめむろ)。
同JAによると、収穫作業は9月中旬まで続く予定で、総生産量(製品)は約3000トンを見込む。収穫や集荷作業を視察した宇野組合長は「7月の高温少雨の影響は全くないわけではないが、品質などは平年並みを保てる」と話していた。
十勝総合振興局によると、十勝管内の2019年枝豆収穫量は4273トンで、道内全体の96%を占めている。(松岡秀宜)
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