機内誌やディナーで十勝の観光と食を発信 JALが8月に特集
日本航空(JAL)は27日、月ごとに地域の魅力を発信する「JALふるさとプロジェクト」で、8月に十勝を特集すると発表した。機内誌や機内ビデオで十勝の食や観光を紹介、国内線ファーストクラスの機内食(夕食)に十勝産食材を使用する。新型コロナウイルス収束後の誘客促進を期待している。
同プロジェクトは2013年にスタート。14年は十勝単独、19年は東北海道のくくりで取り上げた。JALは3月に中札内村と連携協定を締結、4月からフードバレーとかち推進協議会やグループ会社のJALUXと共同で開発したチーズを販売、十勝との関係を深めていた。
今回の十勝特集では、機内誌(SKYWARD)で「十勝 北のミルクをめぐる旅」と題し、十勝の酪農家やチーズ職人を紹介。機内ビデオ(11月に放映)では客室乗務員が旅人となり、乗馬などのアクティビティー、サウナが楽しめるホテル、人気グルメを発信する。
機内食は羽田と伊丹、新千歳、福岡、沖縄を結ぶ4路線で提供。幕別町内の観光ガーデン・十勝ヒルズのレストラン「ヴィーズ」でヘッドシェフを務めるガライ・アダムさんが監修、十勝ヒルズで飼育している「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」、十勝産のマッシュルーム、白インゲン豆などを使用する。十勝産和牛セットをマイル交換商品として提供、十勝を訪れるツアーなども企画した。
JALの赤坂祐二社長、米沢則寿帯広市長、十勝観光連盟の梶原雅仁会長が27日、十勝ヒルズで記者会見を開催。オンラインで出席した赤坂社長は「コロナが収まれば、広々とした場所で、おいしい物を食べたい、開放感に浸りたいという思いは強くなる。そういった点で十勝の魅力を全国に伝えたいと特集を組んだ」と述べた。
米沢市長は「秋口から国内の需要が戻ってくるのではないか。一番良いタイミングで十勝を発信してもらうことに感謝したい」、梶原会長は「多くの人に十勝を知ってもらい、旅の目的地になることを楽しみにしている」と語った。(津田恭平)