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十勝の税理士らタッグ 事業承継「早く、安く、正しく」

「事業者が満足するM&Aを目指し、地域経済を守る」と話すメンバー。前列右から谷本氏、竹川代表理事、来海氏、砂原氏、後列右から中井氏、河合副代表

 十勝管内の会計事務所などが集まり、顧問先企業を中心にM&A(企業の合併・買収)などを共同で手掛ける「とかちM&A・事業引継ぎフォーラム」(代表理事・竹川博之竹川会計事務所代表)を新たに立ち上げた。加盟6事業所が扱う約2000社・団体をネットワーク化し、M&Aなどの事業承継を「早く、安く、正しく」進めていく。会計事務所が共同でM&Aの仲介に取り組むケースは全道でもないとする。

 中小企業のM&Aをめぐっては近年、経営者の高齢化もあり、大手仲介専門業者が複数台頭するなど市場が拡大している。十勝でも中小事業所が管内外の事業所への売却・買収事例が多数ある。ただ、竹川代表理事(公認会計士、税理士)は「企業の財務状況に合わない高額な仲介料などがかかり、必ずしも企業のためになっていないケースもあった」と指摘する。

 さらに竹川代表理事によると、自身は30年ほど前からM&Aを手掛け、最近では全国の情報先も確保し、積極的に進めてきたが、十勝で会計事務所が関わるケースは少数。税理士有志から「M&Aを含めた事業承継は、企業の財務内容を一番知る顧問事務所が関わるべきだ」との声が上がったことから、共同で進めていくことにした。

 月例会で守秘義務に配慮して事例研究を行い、各事務所で顧問先の調査も進める。作業部会も設け、手続きなどを進める。帯広商工会議所や経産省の北海道事業承継・引継ぎ支援センター(本部札幌)、金融機関などと連携を図り、プラットホーム化も進める。料金は「企業規模などによって違うが、仲介作業など300万円を目安に研究したい」とする。6月30日に設立総会を開いた。問い合わせは竹川会計事務所(0155・22・3600)か、河合敏副代表のあおぞら会計事務所(0155・24・6168)へ。(佐藤いづみ)

 竹川、河合氏以外の参加事務所は次の通り。

 谷本会計事務所(帯広、谷本倍規所長)、来海有起税理士事務所(同、来海有起所長)、砂原会計事務所・とかち相続サポートセンター(本別、砂原政広所長)、中井会計事務所(帯広、中井宏所長)

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