倒れた男性を助けた 音更の夫妻に広域消防局長が感謝状
帯広市の路上で病気のため突然倒れた60代男性に適切な処置を施し、人命救助に貢献したとして、とかち広域消防局(上田勇治局長)は2日、音更町在住の清水康喜さん(31)と妻彩花さん(23)に感謝状を贈った。
4月3日午前10時15分ごろ、同市西23南5の路上で男性が倒れるところを、車に乗っていた清水さん夫妻と彩花さんの両親が目撃。駆け寄って呼び掛けたが、意識はなく、彩花さんが119番通報した。同局の司令員が電話越しで応急手当てを指導し、救急隊が来るまでの間、康喜さんと彩花さんの父親、通り掛かった男性の3人が交代しながら胸骨圧迫を実施。迅速で的確な対応で男性の命を救った。男性は病院に運ばれた後、同19日に退院し、後遺症もなく通常通りの生活を送っているという。
2日は上田局長や帯広消防署の編田浩也署長らも出席。代表して康喜さんに感謝状を手渡した上田局長は「勇気ある行動が最善の結果につながった」と述べた。彩花さんは高校生のとき、帯広消防署の救命講習を受けていたという。2人は「自分たちがやるしかないと思い、必死だった。男性が無事、元の生活をしていると聞きうれしい」と話した。(石川彩乃)