パティシエ平村さん、独立し駅前に開店 新得
【新得】昨年4月に町内からとかちむら(帯広競馬場内)に移転したケーキ店「ペイストリーストーブハウス」のパティシエ平村太志さん(42)が独立し、5月9日にJR新得駅前のチャレンジショップ(旧産業振興会館)で「ケーキ屋スワン」を開店する。町内の食材をふんだんに使ったパンやケーキを提供する予定で、「大好きな新得の皆さんに気軽に来てもらいたい」と意欲を燃やす。
平村さんは日高管内平取町生まれ。高校卒業後、東京の専門学校で製菓を学んだ後、函館市のフランス菓子店「ペシェ・ミニョン」、系列の「スナッフルス」、人気店「アンジェリック・ヴォヤージュ」で腕を磨いた。新得町に住む友人の誘いで来町し、開業を模索していたときにストーブハウスのオーナーと知り合い、開店時から同店を任されてきた。
2018年に狩勝峠1合目で開店した同店は、素材にこだわったパンや菓子で人気に。帯広への移転後も、新得から訪れる常連客が少なくなかったという。「ただ、お客さんが多いので、せっかく来ていただいた新得時代からの常連さんと、ゆっくり話をできないことが心苦しかった」と平村さん。独立して自分の力を試してみたいとの思いもあり、新得に戻っての開店を決めた。
ブリオッシュやクロワッサンなど、フランスで「ヴィエノワズリー」と称されるケーキ作りをベースとした菓子パンや総菜パン、チーズケーキ、焼き菓子などを提供。町内で生産される生乳やチーズ、そば粉などを積極的に使用する一方、洋酒や砂糖は控えめにして「素材の味が生き、子どもや甘い物が苦手な人にも楽しんでもらえる物を作りたい」と話す。
チャレンジショップは町が起業を目指す人を支援する場で、使用期間は最長2年。平村さんは「その間にしっかり店を軌道に乗せ、町内での新規開店を目指す」としている。
営業時間は日・月・火・木曜の正午~午後5時(売り切れ次第終了)。木曜はパンをメインに販売する。問い合わせは同店(0156・64・3211)へ。(丹羽恭太)
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