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夜の飲食店向けに20%プレミアムチケット 帯広商工会議所

コロナ禍で閑散とした帯広の繁華街。夜の飲食店を応援しようとキャンペーンが動きだす(昨年11月)

 帯広商工会議所(川田章博会頭)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で厳しい状況に置かれている夜の飲食店を応援するキャンペーンを計画している。対象店で使える20%のプレミア付き前払いチケットを発行し、常連さんらに応援購入してもらう仕組み。発行総額6000万円で、最大120店の参加を想定。帯広観光社交組合(森田かおる組合長)と連携し、早ければ3月下旬からチケットの購入申し込みの受け付けを始める。

 名称は「おびひろ街の灯(あか)り応援キャンペーン」。応援したい飲食店で使える3000円チケット4枚つづり(1万2000円分)を1セットとし、1万円で販売する。5000セット限定で「広く、多くの人から多くの店に支援の輪が広がるように」(帯商)と、1人が1店分5セットまで、合計で40セットまで買える(法人購入の場合も同じ)。

 チケットの購入受け付けは3月下旬から4月上旬に行い、5月中旬に発行・引き渡し、使用期間は6~10月を予定している。

 応援対象店は「GoToイート」の恩恵が受けられない、接待を伴う飲食店や酒類提供を行う飲食店(パブ、スナックなど)で、帯商会員やコロナ感染対策を一定基準で満たしていることなど。10月まで営業を継続することも要件とする。事業費のうち5000万円はチケットの売り上げで賄うが、プレミア分や広報費など1200万円は帯商予算から拠出する考えで、15日に議員総会に提案、承認を諮る。

 新型コロナの影響が長期化して経営が厳しい飲食店側と、今すぐ街には出られないが「ひいき店」を応援したいという客側との橋渡しを行う。チケット販売代金とプレミアム分は5月下旬に各店に送金する予定で、「事業継続のつなぎ資金」として活用してもらう。現在、要項の詳細などを詰めている。

 10日午前、帯広経済センタービルで川田会頭と梶原雅仁、高橋克弘両副会頭が記者会見した。川田会頭は札幌ススキノで観光協会加盟の飲食店だけで全体の約1割に当たる300店が廃業している現状に触れ、「札幌と帯広は感染拡大状況が似ている。頑張る店が継続できる後押しを経済団体として手掛けたい」と話した。(佐藤いづみ、津田恭平)

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