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馬の新たなつなぎ場作りへ寄付金募集 帯広畜産大がCFで

老朽化した馬のつなぎ場。補修したものの雨漏りも。南保室長(右端)と「うまぶ」の学生たちがCFで支援を呼び掛ける

 帯広畜産大学の馬介在活動室は老朽化した馬のつなぎ場(係留所)の改修に向け、クラウドファンディング(CF)で寄付金を募っている。改修することで安全性や利便性を高めるのが狙い。同大はポニーとの触れ合いや乗馬体験に15年以上にわたって取り組み、教育や福祉の役割も担ってきた。活動に携わる学生サークル「うまぶ」の中屋桜代表(19)は「馬たちを健康に大切に管理していくためにも必要な施設」と話している。

雨漏りや凍結 馬に悪影響も
 同大は子どもや高齢者まで幅広い世代がポニーと触れ合う「人と馬の絆プロジェクト」を行っている。自治体と連携し、学校に登校しづらい児童・生徒や障害者らの心と体を癒やす「ホースセラピー」の効果も狙っており、2018年に「障がい者の生涯学習支援活動」として文部科学大臣表彰、今年10月には道の「北海道福祉のまちづくり賞」を受けた。

 一方で、施設や触れ合いの場は老朽化が進む。改修に向け、現在、インターネット上で寄付金を募っているつなぎ場は、日々、ポニーの手入れや乗馬の準備の際に使う場所。

 15年ほど前に造られた手作りの施設で、鉄パイプとトタン屋根でできており、雨漏りに加え雨風も吹き込む。水はけも悪く、冬は地面が凍結。馬が滑ると、けがや脱臼につながる恐れもある。

 活動費用は大学がほとんど負担しているが、改修経費を全て賄うのは難しい。CFでは設置費用約1000万円のうち300万円を目標に募り、残りを大学予算を活用しながら進める考え。駐車場を設け、つなぎ場まで安全に来られるような道の整備も含めて、全天候型のつなぎ場を造る予定だ。

 馬介在活動室の南保泰雄室長、うまぶの坂本有弥さん(21)と植村果穂さん(20)は「冬は地面が凍ると馬も嫌がる。雨漏りもひどく、お客さんに安全に触れ合いを楽しんでもらえるような施設になれば」と話している。

 募集は12月22日まで。CFサイトの「READY FOR(レディフォー)」で公開している。寄付は3000円からで、寄付額に応じてフォトブックなどの返礼品がある。(松田亜弓)

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