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農家共同で野菜直売所開設 新得

「農家のやさい直売所」の出店者。右から4人目が代表の山田さん

 【新得】町内の農家が共同で「農家のやさい直売所」を、パン工房わかふじ(町西3南1)隣に、25日オープンした。待ち望んだ大勢の町民が、新鮮な野菜を求めて開店前から列をつくった。主宰する山田綾子代表(40)は「安全で安心なおいしい旬の野菜をお届けしたい」と意欲を燃やす。

 茨城県出身の山田さんは、町の女性専用農業体験実習施設「レディースファームスクール」の卒業生。研修中に夫の哲さん(42)=兵庫県出身=と知り合い結婚し、現在は無農薬、有機栽培にこだわる「山田農場」を町上佐幌で営む。カボチャやキュウリ、ピーマンなど多彩な野菜を栽培し、Aコープ新得店や、「くったり軽トラ市」などの直販イベントで販路を広げている。

 山田さんが「消費者と会話しながら生産者の顔が見える直売所を始めたい」と、町内の野菜農家に提案し実現した。厚生協会わかふじ寮(桑原隆俊施設長)も「相乗効果が期待できる」と、空き店舗を提供するなど開設を支援した。

 約3坪ほどの店内には、4軒の農家が生産する約50種類の野菜のほか、宇井農場(宇井宏代表)の「新内そば」や、裕蜂の里(戸塚裕子代表)の「ブルーベリー」、石橋農場(石橋健二代表)の「原木栽培しいたけ」などが並ぶ。カボチャやニンニクなどを買い求めた町内の前島野原さん(35)は「新鮮な野菜を夕食の食卓に並べたい」と笑顔で話していた。

 火・木・土曜の午前11時~午後2時まで営業(売り切れ次第終了)。問い合わせは山田農場(090・6110・6197)へ。(佐々木健通信員)

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  • 新鮮な野菜を品定めする客

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